まずランドセルは義務ではありません。

例えばランドセルではなくナップサックのようは入れ物を背負っている学校もあります。ただし私立の場合には指定があるかもしれません。 しかし何でもよいとはいえ結局ランドセルが一番使い勝手が良いのです。 その理由はいくつかあります。

ランドセルが使い勝手良い理由

１．手提げ袋だと長すぎて低学年の時には地面についていしまう。
２．身体の健全な発達から見ると片手に手提げ袋やショルダーバッグのようなものを下げると、体の片側にばかり負荷がかかるので、脊柱の変形（側弯）の問題につながります。

ランドセルの身体の発達上のメリット

１．身体の健全な発達から見ると、左右にバランスよく背負うことで健全な発達を妨げない。
２．整形外科の先生が言うにはリュックサックのようには軽いものだと、直接肩に大きな負担がかかるが、ランドセルは分散させてくれます。ランドセルでも軽すぎるものは却って肩ベルトの構造が貧弱なので肩への負担が大きくおすすめできない。

ランドセルは身を守る

ランドセルが子供の身を守ってくれるという場合が案外あるのです。

１．道路で滑って後ろ向きに転倒した時にランドセルがクッションとなって頭を打撲しなかった。これは親の私も登山の時に背負ったリュックサックで同じような経験をしたので良くわかります。

２．友達が振り回した手提げ袋が顔面を殴打したとき、頭がランドセルに支えられてムチうちのようにならなかった。

３．子供を連れ去った犯人が「ランドセルを背負った子供は重いし扱いづらいので狙わない」と言っていました。その犯人は手提げ袋やショルダーバッグの子供を意図的に狙ったそうです。

ランドセルは重いか

以前のように600ｇ台のランドセルが軽くて良いと言っていた時期は過ぎましたが、ランドセルそのものが200ｇ、300ｇ重いとしても2～4㎏の教科書などを入れて背負うので、背負ったときの「体感重量」の方が重要となります。要するにランドセルそのものの重さではなく、体にフィットしたランドセルかどうかということを重視した方が良いと言えます。その方が体の成長も妨げません。