2011年の学習指導要領の改訂で教科書が厚くなり、教科書を入れたランドセルの総重量は少し重くなっています。
小学生の学年別に教科書全部の冊数と重さを出してみたのが下の表です。
ランドセルで運ぶのは、ノート、筆箱、副教材などいろいろあるので、ランドセルとあわせれば、結構な重さになります。
小学校1年生の教科書の重さ
学年 | 教科書の冊数 | 重さ |
---|---|---|
1年生 | 6 | 1,200g |
2年生 | 4 | 800g |
3年生 | 8 | 1,700g |
4年生 | 7 | 1,600g |
5年生 | 10 | 2,200g |
6年生 | 7 | 1,800g |
ランドセルが軽いほど良いと考えたのは少し前までのことです。軽すぎるランドセルは、現在では壊れやすく部品が省略されているなど、色々な問題が明らかになっているので、極端に軽さにこだわる人は少なくなりました。
表を見ると1年生の教科書は6冊で合計で1,200gあることが分かります。
もちろん毎日全ての教科書を入れるわけではありません。ランドセルの中がスカスカの事も多いです。
これが3年生になると、ランドセルの重さは5kgにもなるようです。でも体も成長しているので、体力的には別に負担ではありません。毎日背負うランドセルが、それだけたくましく鍛えているとも言えます。
副教材やノート、筆箱、体操服、絵具セット、鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)、月曜日には上靴、給食用エプロンが入った手提げ袋など、持っていくものは沢山あります。
合計の重さは確かに軽いとは言えないのですが、1年の間は6年間でみると運ぶ物の重さが一番軽い学年でもあります。
1年生の間はランドセルが歩いているような状態かもしれませんが、気に入ったランドセルなら文句も言わずに歩いて行くでしょう。
1年生の授業時間割
下の表は、少し前の公立の小学1年生の時間割の1例です。
小学1年生でも5時間授業が当たりまえなので、1日に3~4冊の教科書をランドセルにい入れて学校に持っていくようになります。
するとランドセルは全体で、3㎏前後の重さになるでしょう。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1 | 国語 | 国語 | 国語 | 国語 | 国語 |
2 | 算数 | ト | 体育 | 体育 | 図工 |
3 | 体育 | 算数 | 書写 | 生活 | 図工 |
4 | 国語 | 生活 | 道徳 | 生活 | 算数 |
5 | 学活 | 音楽 | 算数 | 音楽 | 国語 |
萬勇鞄のタフガードと牛革・コードバンの重さの違い
ここではランドセルの素材別の重さの違いを見ます。
萬勇鞄の場合、同じランドセルを最大で3種類の素材で作成しています。その素材、人工皮革のタフガードから天然皮革のコードバンの重さまでの差には300gの幅があります。
素材による300gの違いは大きい違いかどうか?
ランドセルを実際に背負う時には、重い教科書を入れることを考えると、この300gの差が果たして大きいのか小さいのか、色々な受け止め方があります。
コードバンのランドセルは1,500gあるので、タフガードの1,200gに比べれば「300gも重い」になり、教科書を入れて考えると重さ3,500gと3,200gは「300gしか違わない」となるかも知れません。
例えば私のスマホは145gあります。このスマホ2台分の違いと考えると少しイメージが変わるかもしれませんね。
小学校に子供を通わせているお母さんの殆どは、素材による300g程度の差はなんでもないとおっしゃいます。
多少重くても気に入ったランドセルなら頑張って背負っていきますよ、とおっしゃったのが印象に残っています。
実際の重さよりも背負って軽く感じるランドセルを選ぶ
あるいは、3,500gもの重さになるのだから、せめて3,200gにしてあげたいと考えるなど、受け止め方は色々です。
大事な事は、3,500gのランドセルを背負った時に、なるべく軽く感じる工夫のあるランドセルを選ぶという事です。
計りで計測した重さと、実際に背負った時に感じる重さは違います。ランドセルには軽く感じる工夫があるのです。
結論的として、持った時に少し重くても、背負った時に軽く感じるランドセルを見つけるのが大事ということです。
そのために、背中とランドセルの隙間を空けないようなランドセルのベルトの長さ調整は最低必要なことです。
素材 | ランドセル名 | 重さ |
---|---|---|
タフガード |
クローネティアラ |
1,200g |
牛革 |
クローネティアラ |
1,400g |
コードバン |
クローネティアラ |
1,500g |
牛革のランドセルとクラリーノのランドセルの重さの違い
フィットちゃんランドセルの例で紹介します。下の表を見るとフィットちゃんではコードバン×牛革の組み合わせで1,300gとなりクラリーノに比べると確かに重いです。
でも、120~200gの違いが、大きな違いという前に、教科書やノート、文房具を入れて背負うことを思い出してください。
ランドセルは空で運ぶわけでは無いのですから、それらの重さも入れて考えるべきでしょう。
教科書はその他ノート、体操服など軽いランドセルで合計で3kg。
一方重い方は重さ3.2kg。3kgの重さと3.2kgを比較してかなり違いがあるとは言えないように思います。
教材などを入れれば、購入時にランドセルの200~300gの差に一喜一憂したとしても、通学時にはそれほど大きなものとは考えられません。
200、300gの差よりも、ランドセルの中で教科書がずれない工夫をする方が、体への負担を減らせるでしょう。
素材 | ランドセル名 | 重さ |
---|---|---|
クラリーノエフ② |
あい・愛ティアラコンビカラー |
1,080g |
クラリーノエフ③ |
イートンクラブ |
1,100g |
クラリーノ・レミニカ×クラリーノエフ② |
ハンサムボーイ安ピカッタイプ |
1,180g |
クラリーノ・タフロック |
ナイト騎士 |
1,150g |
コードバンのカブセと本体クラリーノ |
クラリーノエフ②×コードバン |
1,180g |
コードバンのカブセと牛革の本体 |
コードバン×牛革 |
1,300g |